夢の残像、思考の欠片

泡のように儚く消える私の日常と、思いつき。

まだ心を整理できていない、10日間の夢の時間のこと。

世間でいうところのお盆休みは今日まで。結局、13日(日)以外は何だかんだ仕事をしていたことになる。

 

振り返ると、今年の8月5日(土)から14日(月)までの10日間は、夢のようにふわふわした時間だった。一生のうちで、誰かとこんなに長く濃密に一緒にいて、向き合い、愛し合い、傷つき、切なくなり、苦しんで、想いを紡いで正面から伝えたことはなかった。私自身のありのままの弱さ、脆さ、醜さをさらけ出した。

 

人と向き合うことが苦手で、心の扉を閉めて逃げて来た私にも、こんなに本音を正直に伝えられるなんて、信じられなかった。自分にもまだそんな純粋さが残っていたことに驚いた。人に執着しないと決めてきた自分なのに、誰かと離れたくないと強く願うなんて意外だった。

 

「愛されたい」なんて思う必要がなかった。「愛されている」と心から感じて、疑いようもなかったから。

 

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でも、終わってしまった。LINEもブロックされた。あなたは、私の手の届かない場所に行ってしまった。

 

やれるだけのことはやった、伝えられるだけのものは伝えきったと言いたい反面、何を後悔したらよいのかわからないのに漠然とした未練が今も強く残っている。

 

私の家にはまだ、あなたの痕跡が残っている。外したリストバンド、一緒に飲んだシャンパンと赤ワインのボトル、あなたが使ったバスタオル。あなたの髪、シーツの染み。あなたを感じていたいから、当分はこのままだと思う。

 

私はもう、本当に馬鹿げたことを考えている。あなたが「最期は看取るよ」と言ってくれたし、それは今でも嘘じゃないと言うから、あなたに会えるなら「最期」が早く来てほしいと願っている。

 

会えるわけないのにね。

 

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私の中でまだ過去形にはできていないから、もうひとつのブログに記事として書くにはもう少し時間がかかる。

 

でも、いつか、心を整理して書くと思うよ。