夢の残像、思考の欠片

泡のように儚く消える私の日常と、思いつき。

ラブレター。

あなたが、旅先から写真を送ってくれた。

 

写真の中の人は、あなたのようで、あなたじゃなかった。

 

あれ。旅先だから、いつもと違うのかな。

 

髪型も、服装も、靴も、どれもが見慣れない。

 

斜め後ろ姿で、顔が見えない。

 

でも、あなたが送ってくれたのだから、あなただよね?

 

せっかく送ってくれた写真をスルーすることもできず、半日くらい悩んで、「いつもとぜんぜん違う雰囲気だね」と送ってみた。

 

「これ、私じゃないよ笑」

 

狼狽した。慌てた。

 

恥ずかしい。死にたい。

 

あまりに恥ずかしくて、会社で悶絶している私。

 

周りの社員の訝しむ視線が刺さってくる。

 

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話のオチが見つからないので、閑話休題

 

このブログは、8月15日に書き始めた。つまり、私とあなたが別れた8月14日の翌日。

 

書き始めたのは、あの頃の複雑な感情を、書き留めておきたかったから。

 

いろいろあって、いろいろ書いて、9月9日に私たちは再び一緒になった。

 

離れていた1か月間、本当にたくさんのことをお互いに考えたし、あなたのことをたくさん知ったし、あなたも私のことを知ってくれたと思う。

 

その1か月を乗り越えたから、今の私たちは、深いところで、本当に強い絆で結ばれていると信じられる。

 

何があっても私はあなたを愛し続けたし、あなたが私のことを好きだという気持ちが揺るがなかったから、この先もずっと一緒にいられると信じている。

 

そういう意味では、ひとつの物語が完結したのかもしれない。

 

この先のあなたと私は、平凡に幸せで、ブログを書き続けても、誰が読んでも面白くないかもしれない。

 

だとしたら、この先、このブログを書き続ける意味はあるだろうか。

 

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いや、

 

もともと誰かに読んでほしくて書き始めたわけじゃなくて、あなた宛てのラブレターみたいなものだから、これからも、あなたに対する素直な気持ちを書き続けてみようと思う。

 

あなたは、私を「ポエマーの、メンヘラの、変態」と言うけど、そんなポエマーでメンヘラで変態なところが好きだとも言ってくれる。

 

それは本当に正気のことなのか、と突っ込みたくなるけど、その言葉を信じたい。

 

私は、私の残りの人生の全部を、あなたに捧げたい。

 

受け取ってください。

遠距離だけど、遠くない。

あなたを空港に見送り、あなたは海外に旅立って行った。

 

しばらく会えない。

 

いや、4日後には会えるんだけど。早く会いたいから、空港まで迎えに行く。

 

そのあと、9月後半は私が国内出張と海外出張が続くので、今月は会える時間が貴重。

 

ブロックされていたLINEも再び登録した。

 

あなたが送ってくるスタンプ1個が素朴に嬉しい。

 

旅先から送ってくれる写真が嬉しい。

 

写真の中にいるあなたを、近くに感じられる。

記念日が生まれた瞬間。

人生は、何が起きるのかわからない。唐突だ。

 

予期せぬことが起きて、打ちのめされることもあれば、歓喜に沸くこともある。

 

昨日の私に起きたことは、夢のような、今でも信じられないことだ。

 

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1か月くらい前、あなたが私と別れて、前の恋人に戻ると言ったとき、どれくらいの時間かわからないけど、果てしない、永遠のような「待つ時間」を、私はこれから過ごすのだと思った。

 

あなたの幸せを願いながらひたすら待つ。

 

あなたに恋焦がれながら待つのは辛い。報われない切なさに、もしかしたら心が壊れるかもしれない。

 

だから、私は、心の平穏を保ちながらゆっくりと待つために、心に蓋をして自分の身を守った。

 

それでも諦めそうになる心を、「あなたの幸せのために」と言い聞かせて、何度も何度も奮い立たせた。

 

私が頑張れたのは、私があなたを待つことを、あなたが許してくれたから。

 

あなたは、「待っていて」とストレートに言うことは避けていたけど、やっぱり私のことが好きなんだろうなという気持ちは伝わってきた。

 

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あなたは昨日、私と会って、恋人との関係が終わったことを教えてくれた。

 

そんなに早く終わると思っていなくて、驚きながら私が「じゃあ、私と付き合えってくれるの?」と訊いたら、照れながら「うん」って小さく頷いてくれた。

 

そんな素朴な会話だったのだけど、私にとってはずっと夢に見て来た幸せな瞬間だった。

 

私は、ただ、あなたを両腕の中に抱いて、嬉しさと幸せを噛みしめた。

 

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それから、私たちは、婚姻届を書いた。

 

いつ提出するかは決めていないけど、いつでも出せるように置いておくことにした。

 

そして、私たちの関係を「事実婚」と呼ぶことにして、私は友人たちに結婚したと報告した。

 

これから、私とあなたに待ち受けることが何であろうと、私はあなたと一緒ならば大丈夫なんだ。

 

ありがとう、あなた。私を選んでくれて。

胃が痛い日々。

最近、胃が痛くなることがある。

 

耐えられないほどの痛みではないけど、なかなか厄介な痛みだ。

 

病院に行っていないので、原因などはわからない。病院に行ったところで、どうせ「お酒を控えましょう」と言われるだけだし。

 

でも、ずっと痛いわけじゃなくて、しばらくすると痛みが消える。そして、忘れた頃に痛みが再発する。

 

なんなんだろう、この不規則な痛みは。

 

今日も胃が痛くなりながら、どういうときに胃が痛くなるのか、傾向を分析してみて、気づいた。

 

あなたが恋人と一緒にいることを考えたときに痛くなる。私と一緒にいないとき、いま恋人と一緒に過ごしているんだろうなと想像したとき、もう私とは会ってくれないんじゃないかと悪い方に考えたとき、胃がキリキリと痛くなる。

 

でも、あなたと会ったり、あなたの声を聴くと、不思議と痛みが消える。あなたの声が、胃薬であり、痛み止めなんだ。

 

つまり、この胃痛は単なるストレス性ってこと。

 

そう分かったとき、自分のストレス耐性の弱さに思わず笑ってしまった。

 

まあいいか。病気じゃなさそうなので、安心した。

海外出張に行きたくない。

今月は仕事で約1週間の海外出張が入っている。

 

この渡航は、行くかどうか、けっこう悩んだ。行くかどうかは、自分で決めることができる。

 

いつもだったら迷わず行くのだけど、今回悩んだ理由は、表向きには渡航先の治安が悪いということにしたけど、本当はそうではない。

 

それよりも、自分の今後の仕事のキャリアを考えたときに、海外を飛び回りながらバリバリ頑張るのか、ということが疑問だったから。

 

そこまで、自分のキャリアアップのために頑張るのか。

 

そんなに上を目指さず、今のレベルのままでいるほうが、平和でのんびり生活できるのではないか。

 

私自身、仕事でもプライベートでも、自分の人生の目標を見失いかけていた。

 

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ただ、いろいろ迷いはありつつも、一応、行くことにした。

 

本当は2泊3日で済むかもしれないけど、現地での突発的な会議が発生することなども想定し、1週間の滞在にした。

 

今回は現地で数年に一度の非常に重要なイベントがあって、今回を逃すと次の機会はないので、「やっぱり行っておけばよかった」と後悔したくないのもある。

 

あとは、あなたにしばらく会えないと思っていたので、日本にいても仕方がないと思ったのもある。正直なところ。

 

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なのに、今は、あなたと離れたくなくて、また海外出張に行きたくなくなっている。